L-カルニチン

  1. L-カルニチンとは
  2. L-カルニチンの効果・作用
  3. 摂取量目安
  4. その他TIPS
  5. 製品仕様

1. L-カルニチンとは

L-カルニチンは、1905年に筋肉の抽出物から発見されています。骨格筋や心臓に貯蔵され、そこでは筋肉の活動の為に脂肪酸をエネルギーに変える必要があります。また、精子や脳にも高濃度で含まれます。 平成14年12月25日、食基発第1225001基準課長通知によって食品材料として使用することが日本で認められました。

産出のプロセスはL-カルニチンは主に肝臓、腎臓で産生されますが、実際にはリジンとメチオニンを材料にして産生されたトリメチルリジンから腎臓でL-カルニチンの原材料であるブチロベタインが産生され、これが血流に乗って肝臓に到達し、肝臓でL-カルニチンが産生されます。

【L-カルニチン原料詳細】
  • 学名:4-トリメチルアミノ-3-ヒドロキシ酪酸 トリメチルアミノ-3-ヒドロキシプチロペタイン
  • 英名:L-Carnitine

2. L-カルニチンの効果・作用

その特長

通常、脂肪酸はミトコンドリアまで届かず中性脂肪として体内に蓄積されてしまいます。L-カルニチンは脂肪酸や糖などを細胞エネルギー工場であるミトコンドリアに運び、エネルギーを産生させるのに必要不可欠な成分です。更にエネルギー生産の過程である肝臓の脂肪酸化率を高めます。

L-カルニチン不足について

肉を中心とするバランスの取れた食事をすることで1日約200~300mgのL-カルニチンを摂取することができますが、厳格な菜食主義者や妊娠中の女性、赤身の肉を好んで食べない人などは不足に配慮する必要があります。

供給源

ヒト体内中では主に肝臓と腎臓で1日約20mgを合成し、食品から旧数十mgを摂取しています。

主な食物に含まれるL一カルニチン量 (mg/100g)
羊肉 210
羊肉(子羊) 78
牛肉 64
鶏肉 8
3-10
マッシュルーム 2.6
チーズ 1
牛乳 2
0.06

3. 摂取量目安

代謝と筋肉の改善に必要な摂取量は毎日約500~1000mgです。


4. その他TIPS

忌避事項

肝臓病、腎臓病及び糖尿病の方々は摂取を控えて下さい。

行政対応

厚生労働省では、平成14年12月25日、食基発第1225001基準課長通知により食品材料として認められています。

報告

スポーツ選手が、L-カルニチンの補助によって持久力を高め、疲労回復速度が増していることが報告されています。


5. 製品仕様

製品規格書 【L-カルニチン フマル酸塩】
品目 規格
外観 白色結晶化粉末
L-カルニチン含有量 56.5-60.5%
フマル酸含有率 40.5-42.5%
pH値 3.0 ~ 4.0
比旋光度 -16.5°~ -18.5°
水分含量 ≦1.0%
D-カルニチン ≦ 0.5%
乾燥減量 ≦0.5%
強熱残物 ≦0.5%
ヒ素 ≦1ppm
重金属 ≦10ppm
≦1ppm
一般生菌数 <1,000cfu/g
カビ酵母 <100cfu/g
大腸菌群 陰性
大腸菌 陰性
サルモネラ菌 陰性
保管方法:直射日光を避け、冷暗所に保管
賞味期限:製造から2年
製造者:LIAONING KONCEPNUTRA Co., Ltd. (中国)
起源原料:L-カルニチン―エピクロロヒドリン/フマル酸塩―ベンゼン
起源原料原産国:中国
製品規格書 【L-カルニチン USPフリーベース】
規格項目 規格
外観 白色結晶化粉末
識別 A.IR法 B.HPLC
Ph 5.5 – 9.5
比旋光度 -29.0°~-32.0°
水分 4.0 %以下
強熱残物 0.50 %以下
重金属 (Pb) 10 ppm以下
ヒ素 1 ppm以下
塩化物 0.4 %以下
ナトリウム 0.1 %以下
カリウム 0.2%以下
一般生菌数 1,000 cfu/g以下
カビ・酵母 100 cfu/g以下
大腸菌 陰性
サルモネラ菌 陰性
L-カルニチン含有量 97.0 – 103.0 %
【包装仕様
5kg net アルミ袋
【摂取目安量】
成人、1日当たり約1000㍉㌘を上限摂取目標にして下さい。
【危険性情報】
発火性:なし
自己反応性、爆発性:なし
火災が発生した場合、水や泡または二酸化炭素ガスで消化してください。
【取り扱い及び保管について】
賞味期限:製造から2年間
保管方法:物性の変化の恐れがありますので、密封の上、吸湿及び直射日光を避け、冷暗所に保管してください。また開封後は直ぐにお使い下さい。
【緊急時の措置】
目に入った場合:最低でも15分間は流水で洗眼した上で、医師の診断を受けて下さい。
皮膚に付着した場合:流水及び石鹸で洗ってください。
吸入した場合:水でうがいをした後、屋外で深呼吸を行ってください。
飲み込んだ場合:口及び喉のうがいをして下さい。もし、異常があれば医師の診断を受けてください。
【製造元】
製造は米国に本社を置くNutriScience Innovations, LLCが行っています。
NutriScienceのL―カルニチンベースは米国薬局法United States Pharmacopeia(USP)の基準を満たしていますので安心してご利用いただけます。