唾液連鎖球菌FD粉末(BLIS M18®

  1. BLIS M18とは
  2. 臨床的エビデンス
  3. BLIS M18の特長
  4. 摂取量目安
  5. 製品仕様
  6. 規格基準

1. BLIS M18とは

BLIS M18(唾液連鎖球菌フリーズドライ粉末)は、ニュージーランドのブリステクノロジー社の登録商標です。
BLISはBacteriocin(バクテリオシン)-like(のような)Inhibitory(抑制)Substances(物質)の頭文字で、BLIS M18は口腔内の唾液から取り出した、世界初のバクテリア抑制プロバイオティックです。唾液連鎖球菌は、人間の口腔内で数多く存在する乳酸菌の一種で、安全なものとして長い歴史があります。

 


2. 臨床的エビデンス

最近発表された試験ではBLIS M18が子供のう蝕を低減する能力について評価しました。5歳~10歳の100名の子供がこの試験に参加しました。この試験の目標は、プロバイオティックBLIS M18の90日間にわたる子供での補充の効果を、非治療群と比較して評価することでした。
結果によると、BLIS M18の補充によって、下の図に示されるように、コロニー形成があった被験者の歯垢スコアとストレプトコッカス・ミュータンスが低減した事が分かっています。

 

図:BLIS M18の口腔内でのコロニー形成はストレプトコッカス・ミュータンスの増殖をコントロールするのに必要であると思われる。
グラフが示すように、M18がコロニーを形成した被験者のケースではストレプトコッカス・ミュータンスの増殖をコントロールしたが(青の線)、コロニーを形成しなかった(グレー)の場合、反応はプラセボ(水色)と同じであった。
BLIS M18は適切に投与することで、90%以上でコロニー形成が達成できる。

 

図:歯垢スコアは、積極的治療を行った期間のBLIS M18治療群で低く、プラセボとの差は90日目で有意(P<0.05)に達した。

 

 

 

 


3. BLIS M18の特長

BLIS M18の安全性

BLIS M18株は広範囲にわたり安全性のテストを受け、2016年より市販されています。唾液連鎖球菌は健康な口腔内での主要な細菌であり、母乳の中にも含まれ、アメリカではバイオセイフティ・レベル1(最も安全)の細菌としてリストに上がっています。

BLIS M18の用途

BLIS M18は科学的根拠のある栄養補助素材で、虫歯や歯周病に関連したさまざまな製品に応用されています。トローチ、粉末、チューインガムのようなさまざまなフォーマットを含めた機能性食品の素材として提案しています。

効果・作用

BLIS M18(唾液連鎖球菌フリーズドライ粉末)は健康な子供の口腔から分離した唾液を培養、フリーズドライ化したニュージーランドのブリステクノロジー社の登録商標です。
BLIS M18はBacteriocin-Like Inhibitory Substances(バクテリオシン様抑制物質)と呼ばれる抗微生物タンパク質を産生し虫歯菌や歯周病菌に対する効果が認められてます。

 

 


4. 摂取量目安

通常、1日当たりの目安量は20mg


5. 製品仕様

最終商品への原材料表示例:乳酸菌混合末(マルトデキストリン、唾液連鎖球菌M18、ラクチトール〔乳成分含む〕/トレハロース)


製造工程


6. 規格基準

概 要
外観 自由流動のオフホワイトの粉末
たんぱく性の味
水分活性(aw) 0.15以下
粒径 d90<500μm
有効成分規格値
唾液連鎖球菌 1×1011(1千億)cfu/g以上
微生物規格
一般生菌類 2,000cfu/g以下
酵母菌 10cfu/g以下
カビ 10cfu/g以下
サルモネラ菌 陰性/25g
大腸菌群 陰性/g
大腸菌 陰性/g
黄色ブドウ球菌 陰性/g
中温好気胞子 200cfu/g以下
重金属
ヒ素 1ppm以下
0.5ppm以下
水銀 0.15ppm以下
カドミウム 0.2ppm以下
その他
包装単位 1kg/アルミ袋(真空)
保存方法 -25℃~8℃にて保管
賞味期限(製造後) 上記保管で未開封の場合、24ヶ月